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文章屋Y.S.のよしなしごと日記、音楽映画書評など

電子書籍を売りたいなら(後編 販売、決済のサービス)

 PDFやPEUBを用いて、販売したいコンテンツができたとしましょう。

 それらのデータを預かってくれ、クレジットカードや電子マネー決済で販売し、ロイヤリティを回してくれるサービスが、複数あります。いくつか紹介しましょう。

1.同人ダウンロード販売サービス
 どちらかというとエロの同人誌、ダウンロード版やイラスト集等を中心として扱っていますが、一般向けも有り、ここからすごく売れたノベルゲームなどもあるようです。ロイヤリティ率は30~70%で、こちらの取り分が70%ですから、本の印税と比べて非常に高率なのにお気づきでしょう。低価格商品は一回の購入ことにカード会社が手数料取るんで、100円なら30円、とかが普通になります・

同人ダウンロードショップ DiGiket.com
 デジケットはDLsiteより小さいですが、1000円あたりの価格帯でロイヤリティ率がよく、サポートもいいです。


 日本最大級の同人ダウンロード委託サイト。携帯向け、スマホ向けのページも持ち、英語版まであります。システムもこなれています。

 これらのサービスで注意すべきなのは、「宣伝・広報をある程度サービス側でやってくれる」が、やはり自分のブログ、Twitter、サイトなどでの広報も大切、ということ。それから、新作でなくなったとき、買い手は作品を「キーワード」で探すということです。
 同人でもパロディ作品はわかりすいキーワードを設定できるので有利ですが、オリジナル作品はそれなりにキーワードを工夫しないと、買い手に商品にたどり着いてもらえません。


2.情報商材販売業者
 売ろうとするのが「ノウハウ本」であるなら、おすすめできます。「FX必勝法」だの「かんたんダイエット」だのといったものですね。
 Infotopという業者が最大手で、審査も厳しいですが、それでもうさんくさい商品がけっこう並んでいます。

3.自分のサーバーでダウンロード販売
 デジマーケット

 紹介者コード:HSBC-16726-91436

 実はこれが一番紹介したかったものです。自分のサーバーを持っている(レンタルしている)方なら利用可能で、システムや販売データは自分のサーバーに置きます。決済を業者が代行してくれ、ワンストップでクレジットカードと電子マネー決済が使えます。WebMoneyとBitCash。そしてロイヤリティは80%-振込手数料160円です。

 同人委託と異なるのは、宣伝は全て自分でやらなくてはいけないということです。自サイト、ブログ、SNSなどで自作をある程度無償で発表し、有償作品に導く、などの工夫がいります。

 しかしそれでも、電子マネーに対応したのは大きい、と思います。委託よりちょっとハードル高いですがやってみる価値はある、と思います。その際、できれば紹介者コードを入力してやって下さいw

4.レジまぐe-book
 
 主としてガラケー(フィーチャーフォン)向けサービスで、最近スマートフォンにも対応しました。縦書きなどはできませんが、しおりをはさんだりもできる携帯e-bookを発行できます。章別課金、という、一章ごとに何十円、といった課金も可能。買い手はポイントを、クレジットカードや銀行振込などで購入し、商品に充当する仕組みですから、決済手段も豊富です。

5.ブロくる有料課金ブログ

 ブログ記事を定期購読や記事別課金で有料化できます。うちは携帯向けコンテンツと考えてきましたがPC表示はもちろんあります。残念ながらスマートフォンのスキンはありません。いまだに、という感じがして要望はあげてるんでけどねえ。


 もっともおすすめの「同人委託ダウンロードサービス」は同業他社が他にも山ほどあります。人が集まる場所で売ることが基本ですから、大手で売りましょう。ただ、本体、サンプルはけっこう使い回しがきくので、いくつかのベンダーさんに並行登録するのがいいと思います。

 



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電子書籍を売りたいなら(前編 ファイル作成法)

 自分で作った本を売りたい、という方は多いと思いますが、紙媒体の本はけっこう予算がかかります。自費出版の会社なんかに委託して、まあピンキリですがどうしたって百万円くらいからじゃないでしょうか。もちろんこれは、一般書店の販売ルートに乗せる前提で、同人誌ならもっと安いですけどね。

 この項で述べようとするのは、何かの記念に自分史とかを紙媒体にする、とかいった類ではなく、書いたものをたくさんの人に読んでほしい、という動機で、かつ媒体は紙でなく電子書籍で構わない、という場合です。で、有償で、という条件。そんな方のニーズにこたえるサービスをいくつか紹介します。

 まず、書籍作りですが、文字中心なら作成ベースはワープロソフトです。InDesign等のDTPソフトは(僕が使いこなせなかっただけかもしれませんが)、やれば精密なレイアウトなどできるものの、文章そのものの編集や修正が難しいです。それにワープロソフトでも十分な、レイアウトの機能を持っています。
 ワープロソフトはメジャーなのはMicrosoft Wordですけど、日本語の、特に縦書き文書を扱う場合、非常に使いづらいです。JUST SYSTEMの一太郎がイチオシです。最新版(一太郎 承)では後述するEPUB出力も魅力。

 写真集だとか、文章ものにあとで挿絵を入れるとかの場合、PhotoShopが欲しいところです。Elmentsならそんなに高くありません。

 一太郎やPhotoshop自体の操作法は、この項の趣旨ではないので端折ります。

 僕が作っているデジタル同人誌(ほぼ小説本)は、おおむねこういう手順です。

1.テキストエディタ(TeraPad使用)で、本文を作成する。初期段階でワープロを使わないのは、軽さ重視のため。この時点ではルビや傍点は(傍点)などと記述したり、適宜あとで修正するためのメモを書き込んだりしている。
2.書き上がったら一太郎に全文を貼り付ける。ルビや傍点、棒線、見出しのサイズ調整やフォント適用などしながら、推敲も進める。
3.僕の好みは平文のフォント12ポイントぐらい、と大きめで、デジタルオンリーの本はA5サイズでそのくらいの大きなフォントを採用する。PC画面やタブレット端末(iPad等)で読みやすい。ただし印刷同人誌も作る場合は、コストがページ数に比例するため、フォントを絞る場合もある。字間は0、行間は広く、の原則を守れば、A5本で9ポイントぐらいまでは許容範囲か。

4.作成した文書をPDF出力する。Acrobatが理想だが、一太郎にもPDF出力機能はあるし、フリーや安価でPDF出力ソフトは出ている。日本語縦書きの場合、「右綴じ(Bind:Right)」での作成をすれば、PCのReaderの見開き表示で日本語縦書きの本みたいに表示できる。

5.挿絵の挿入。すでに作成されたPSDファイルがあるとする。これをPDFの、所定のサイズに変換する。例えばA5版の全面1P分とか、B5二段組の半分のサイズとか、必要に応じて。変換はPhotoshopの他形式保存で可能。

6.1P丸ごとが挿絵の場合、Acrobatなどで本文PDFを開き、あらかじめ空白にしておいた挿絵ページを挿絵PDFで「置き換え」する。表紙・裏表紙(表紙4)などは挿入する。右綴じの表示をバーチャルな本さながらにするには、表紙の次に空白ページをはさみ、3ページ目から本文を開始する。ノンブルも3から始めるといい。

7.文字と絵が混在するページを作るのは、ちょっと面倒。まず本文PDFファイルをPhotoShopで読み込む。

8.ずらっとページが並ぶはずだが、あらかじめ挿絵用の空白を空けた、所定のページを原寸で読み込む。

9.文字のみの透明なレイヤーで読み込まれるはずで、見づらいので、レイヤーを追加してまっ白に塗りつぶし、文字レイヤーの後に配置する。

10、移動ツールやコピーと貼り付けなどで、挿絵PSDを文書のページPDFに貼り付け、移動する。二値データの絵は、サイズをいじってはいけないが、カラーやグレイスケールなら、この時点での多少のアジャストは可能。

11.レイヤーを固め、作品名-P00などのファイル名で保存。Acrobatなどで本文PDFを開き、挿絵入りページを該当ページと差し替える。同様の方法で、空白にノンブルのみのページと挿絵データを合成すれば、ノンブル入りの挿絵ページも作れる。


12.僕はこのところiPhoneのスクリーンに最適化した字配りのPDFと、EPUBをセットにして売っている。

13.iPhone4のスクリーンサイズは定規を当ててみたらwおよそ50mm×70mm(表示域。実際は縦がもう少し長い)なので、一太郎の設定でそのサイズの文書を作る。フォントは5ポイントを使っているが、大きすぎるという方もいた。3ポイントなどを採用した場合には、iPhone3Gの解像度ではもう読めないレベルではないかと思う。ルビが潰れるのは致し方ない。

14.EPUBの作成については、詳しくは他項(暫定ここ。近々最新情報反映記事をあげる)に記す。とりあえず大雑把には 一太郎で目次機能を使わず挿絵も入れずEPUB出力→Sigilで表紙、挿絵挿入。目次作成 という感じ。

15.無償配布ではなく販売する気であるなら、必ず立ち読み版サンプルを作りましょう。内容をわかって買ってもらう、ということもありますが、買い手はサンプルで動作確認ができる、というのが重要です。頒布する本編と書式、ファイル形式を同じにして、書き出しの部分や、作品のノリがわかりやすい部分の抜粋など載せましょう。文章モノでなく絵やコミックの場合は、また別で、画像サイズや画質を劣化させたサンプルが必要になると思います。

 さて、タイトルが「売りたいなら」なのに、売るためのファイル作成法で一項終わっちゃいました。次回に続く。
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Y.S.

Author:Y.S.
ネットを中心として活動する文章屋です。最近はiPhoneにはまってます。

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