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文章屋Y.S.のよしなしごと日記、音楽映画書評など

私のパソコンゲームナンバーワン:ダンジョンマスター

 今までプレイしたゲームのベストテンと言っても、思い入れのあるゲームは多く、甲乙つけがたいものがあるが、ズバリ、

1位 ダンジョンマスター
 とにかくすごいゲームだった。ダンジョンタイプのRPGをリアルタイムにしただけだと言えば大したことがないようにも聞こえるが、暗いダンジョンの奥で背後から怪物のうめき声が聞こえ、誰かが遠くでドアを開けるとその音が聞こえる。手に汗握る緊張感の連続だ。見つけたアイテムを敵の入れないゾーンに置いておけば、何階に移動しようとそれはその場に残っている。加えて、リアルタイムならではの独創性あふれる、しかも心地よいレベルでの難解なパズル的謎解きの数々。私は攻略本などに頼らず、全ての階のマップを自分で描いた。大学生の頃だからできたことだ。
 この一作目のできがあまりに素晴らしく、またパズル的謎解きのネタも惜しげもなくつぎ込まれていたため、追加シナリオの「カオスの逆襲」は難解すぎて単調で失敗。続編の「スカルキープ」に至っては、戸外を取り入れたためにグラフィックのアラが目立ってかえって臨場感、リアリティが損なわれ、トリックの幅を広げるために導入されたミニオンという新要素が、強力すぎてプレイバランスが台無しになってしまった。オートマッピングで隠し部屋は見え見え、最後の敵はアタックミニオンの遠隔攻撃で何のリスクもなく倒せる。そしてゲームのスケールが第一作に比べて著しく小さくなってしまっている。どうも三部作にするつもりだったかららしいのだが、たぶん続きは出ていないはずだ。たぶんスカルキープはセールス的にも失敗だったのだろう。
 結局パソコンゲーム史に燦然と輝く金字塔となったのは、第一作「ダンジョンマスター」のみである。


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レオン

 映画に限らず、名作と呼ばれ人の心をとらえる創作物には、一つの特徴がある。人知の及ばない「神さまが降りてきた」感覚を作者が覚えるということだ。技巧や才能だけでは語れない何かがあるのである。

 「レオン」にはそれがある。リュックベッソンは優れた監督ではあるが、好みの問題はあるにしても、私は「レオン」と「ニキータ」以外はその価値をあまり認めていない。
 レオンは、監督のみならず、孤独な殺し屋を演じるジャン・レノ、社会の底辺に暮らし家族を悪徳警官に惨殺される少女マチルダを演じるナタリー・ポートマン、狂気を滲ませる悪徳警官を演じるゲーリー・オールドマン。彼ら全てが、「映画の神さまが降りてきた」としか言いようのない素晴らしい存在感を発揮している。

 さらに、私はこの映画の「絵空事感」が好きだ。孤独な殺し屋と家族を失った少女との出会い、なんて表現を間違えればできの悪い少年漫画みたいで見ていられないようなモチーフだ。だがこの映画では、この「絵空事感」が最高なのである。「荒唐無稽」という表現もできる夢物語は、完成度の高い演出とフュージョンした時、最高にドラマチックで人の心を打つ感動を与えてくれる。こういう「絵空事感」が私はたまらなく好きだ。
 最後の死闘の最中レオンは言う。「大地に根を張って暮らしたい。愛しているよマチルダ」。ラストシーンでレオンが大切にしてきた観葉植物を、マチルダは花壇に植え、「根を張れる」ように願う。スティングのシェイプ・オブ・マイ・ハートが流れ、エンドクレジットへ。私はこの映画を五回以上は見ているが、ジーンとくるどころか毎回本当に涙を流してしまう。

 なお、私はこの映画を劇場では見ていない。最初はTVだった。しかし後に出た、ベッソン自身が編集し直したという「完全版」の方が、はるかにいいと思う。TVだと最初の劇場版よりさらにどこかが切られていた可能性もあるが、ヘタをすると「アクション映画」と受け取られかねない。完全版を見れば監督の意図がわかる。これは恋愛映画なのだ。中心テーマは12歳の少女と孤独な殺し屋の、美しくも悲しく儚い恋愛なのである。
 単なる又聞きだから事実ではないかもしれないが、この「ロリコン」要素のために、米国ではこの映画、販売できないとか聞いた。相変わらずヤンキーにはバカが多いと思った。まあ性器描写ばかりにこだわって「わいせつ」の判断をする日本の「検閲」も馬鹿げているが。
 ただし、リュック・ベッソンはホンモノのロリコンである。ナタリー・ポートマンも撮影中相当嫌な思いをしたことを後に述懐しているそうだ。まあ、真性ロリコンだからこそ、少女の魅力をあれだけ描けたのかもしれない。いずれにせよ、「表現」にタブーがあってはならない。タレ流しのTVと違って、本や映画は見たい人だけが見られるしくみになっているのだから、あらゆる規制は不要だと考えている。

 話が横道にそれたが、監督、役者の全てに神が降りてきたかに思えるこの名作。映画を評価するには様々な視点があるが、「好み」という要素に大きなウエイトを置くなら、ひょっとしたら私の好きな映画のナンバーワンかもしれない。
 

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ネットを中心として活動する文章屋です。最近はiPhoneにはまってます。

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