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文章屋Y.S.のよしなしごと日記、音楽映画書評など

最近のEPUB3(縦書きルビつき日本語)書籍作成手順

 EPUBの作成環境はちっとも前進しないですね。そんな中、僕はこうやって作ってますよー、という記事を書いておきます。繰り返しも多いです。それだけ、環境が進歩していないってこと。

 文書の作成、最初の段階では僕はテキストエディタを使います。PCではTeraPad、iPad、iPhone(あまり使わないですが)ではiTextPadです。ルビはカッコにおさめて、とりあえず書いていき、ざっと推敲したら、

 次は「一太郎」です。この段階で、PDFも意識しながらレイアウトを定め、ルビをカッコ書きから正式なものにし、縦中横やフォントの設定もやっていきます。

 これを「印刷」で、例えばAcrobatなどを使って出力すれば、すでにPDF電子書籍の出来上がります。表紙などは別途、PhotoShopなど画像をPDF出力できるソフトで作って、挿入します。

 そして一太郎版をベースにEPUBを作成します。

 最新の一太郎はEPUB出力機能を持っています。が、そのまま目次もうまく働くようなものは作れないです。そこで、いったん一太郎で出力したものを、Sigilというフリーソフトで編集していきます。

 Sigilは、あえてバージョンの古い0.5.3を使用しています。現時点での最新版は、ソースと実際の表示のスプリットビューが廃止されたのはまだしも、縦書き日本語の表示が横倒しになってしまい、大変使いづらいです。早くなんとかしてもらいたい。

 ともかく5.3であれば、横書き表示ですがまともに読める状態で、太字や右寄せなども確認できます。

 これを使い、「裏表紙など画像の挿入」「奥付など編集」「目次の作成」を行い、「使える」EPUBとして仕上げようというわけです。

 画像は、ファイル→新規→既存のファイルを追加 で追加できます。僕は一番新しいiPadの解像度を基準に画像サイズを決めて、JPEGで作っています。PDFみたいに大きな画像はファイルサイズをでかくするだけで意味ないと思います。長辺が2048pixです。
 画像を取り込んだら、挿絵や裏表紙のほしいところに、ファイル→新規→空の章を作ります。そして、cover.xhtmlから、画像表示のソースをいただきます。<head/>から</body>までコピーし、同じ位置に上書きペーストしたら、alt属性などを消し、画像ファイルのファイル名を編集します。

 一太郎で枠つきの奥付など作っていると、そこはEPUB変換の際画像になってしまいます。そのままではまずいでしょうから、そこは手打ちで書き直しましょう。全体が縦書きになっていれば、余計なところをいじらない限りその項も縦書きにちゃんとなります。

 いよいよ目次ですが、その前に「章の分割」の必要があります。
 アンカーによる目次も可能なみたいですが、僕は章ごとにテキストを分割しています。
 document.xhtmlを、所定の位置にカーソルを持っていき、編集→章に分割 です。わかりやすいようにチャプターごとのファイル名もchapter001、002とか変えていきます。ちなみに、ファイル名に関わらずEPUBファイルはsigil上での上から順に読めるようになります。

 ここから、以前も書いたような気がする目次作成。
 いじるのはtoc.ncxです。警告が出ますが、「高度な編集」をできるようにします。navMapタグの間が目次の中身です。
 navPointではさまれているのが目次の一項目。ここをコピー、ペーストしては、項目名とファイル名を編集していきます。Sigilではこのファイルを編集しているとき、リアルタイムで目次の項目が増加/変更されるのが確かめられるし、目次の項目をクリックすればその章にジャンプできます。

 まずはこれでいいのですが、一太郎でEPUBを作った場合、htmlのnav.xhtmlというのも生成されます。一太郎での目次機能はわかりにくいので僕は使っていませんが、使っていればこのファイルに目次が反映されるのかもしれません。

 olタグに挟まれているのが目次の項目です。このままでは、目次はノンブル表記になり、表紙ページが1になってしまうので不自然です。そこで僕はolタグをulタグに置き換えています。こうすると、html版目次は「・」項目がずらっと並ぶ形になります。
 あとはliタグで挟まれたところのテキストが項目名、ファイル名が該当ファイルですから、コピペで項目を増やして目次を反映させていきます。

 僕の場合は、この目次はEPUBリーダーの目次機能とダブって邪魔なので、ファイルの最後に移動させていますが、表紙の次にあってもいいでしょう。


 縦書きルビつきのEPUBを読むには、現状ではKinoppyが一番です。紀伊國屋電子書籍のリーダーアプリですが、PC、iPhone、iPad、Androidと、考えられるデバイス全てに対応しています。また、目次やルビにもばっちり対応。当たり前ですがこれがなかなか。iBooksなどお粗末なものです。DropBox経由でどのデバイスからも呼び出せます。

 PCのブラウザでは、わりと快適なのがChromeです。ただEPUBそのままでは読めないので、epub拡張子をzipに変更して(元ファイルはとっておくこと。逆方向の変換はなぜかうまくいかないです)、解凍し、nav.xhtmlファイルを起点にそて読めば、するするスクロールしてスムーズに読めます。ただまあ、Kinoppy for PCが進歩したので、もう必要ないかもしれませんけれど。
 
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電子書籍を売りたいなら(後編 販売、決済のサービス)

 PDFやPEUBを用いて、販売したいコンテンツができたとしましょう。

 それらのデータを預かってくれ、クレジットカードや電子マネー決済で販売し、ロイヤリティを回してくれるサービスが、複数あります。いくつか紹介しましょう。

1.同人ダウンロード販売サービス
 どちらかというとエロの同人誌、ダウンロード版やイラスト集等を中心として扱っていますが、一般向けも有り、ここからすごく売れたノベルゲームなどもあるようです。ロイヤリティ率は30~70%で、こちらの取り分が70%ですから、本の印税と比べて非常に高率なのにお気づきでしょう。低価格商品は一回の購入ことにカード会社が手数料取るんで、100円なら30円、とかが普通になります・

同人ダウンロードショップ DiGiket.com
 デジケットはDLsiteより小さいですが、1000円あたりの価格帯でロイヤリティ率がよく、サポートもいいです。


 日本最大級の同人ダウンロード委託サイト。携帯向け、スマホ向けのページも持ち、英語版まであります。システムもこなれています。

 これらのサービスで注意すべきなのは、「宣伝・広報をある程度サービス側でやってくれる」が、やはり自分のブログ、Twitter、サイトなどでの広報も大切、ということ。それから、新作でなくなったとき、買い手は作品を「キーワード」で探すということです。
 同人でもパロディ作品はわかりすいキーワードを設定できるので有利ですが、オリジナル作品はそれなりにキーワードを工夫しないと、買い手に商品にたどり着いてもらえません。


2.情報商材販売業者
 売ろうとするのが「ノウハウ本」であるなら、おすすめできます。「FX必勝法」だの「かんたんダイエット」だのといったものですね。
 Infotopという業者が最大手で、審査も厳しいですが、それでもうさんくさい商品がけっこう並んでいます。

3.自分のサーバーでダウンロード販売
 デジマーケット

 紹介者コード:HSBC-16726-91436

 実はこれが一番紹介したかったものです。自分のサーバーを持っている(レンタルしている)方なら利用可能で、システムや販売データは自分のサーバーに置きます。決済を業者が代行してくれ、ワンストップでクレジットカードと電子マネー決済が使えます。WebMoneyとBitCash。そしてロイヤリティは80%-振込手数料160円です。

 同人委託と異なるのは、宣伝は全て自分でやらなくてはいけないということです。自サイト、ブログ、SNSなどで自作をある程度無償で発表し、有償作品に導く、などの工夫がいります。

 しかしそれでも、電子マネーに対応したのは大きい、と思います。委託よりちょっとハードル高いですがやってみる価値はある、と思います。その際、できれば紹介者コードを入力してやって下さいw

4.レジまぐe-book
 
 主としてガラケー(フィーチャーフォン)向けサービスで、最近スマートフォンにも対応しました。縦書きなどはできませんが、しおりをはさんだりもできる携帯e-bookを発行できます。章別課金、という、一章ごとに何十円、といった課金も可能。買い手はポイントを、クレジットカードや銀行振込などで購入し、商品に充当する仕組みですから、決済手段も豊富です。

5.ブロくる有料課金ブログ

 ブログ記事を定期購読や記事別課金で有料化できます。うちは携帯向けコンテンツと考えてきましたがPC表示はもちろんあります。残念ながらスマートフォンのスキンはありません。いまだに、という感じがして要望はあげてるんでけどねえ。


 もっともおすすめの「同人委託ダウンロードサービス」は同業他社が他にも山ほどあります。人が集まる場所で売ることが基本ですから、大手で売りましょう。ただ、本体、サンプルはけっこう使い回しがきくので、いくつかのベンダーさんに並行登録するのがいいと思います。

 



電子書籍を売りたいなら(前編 ファイル作成法)

 自分で作った本を売りたい、という方は多いと思いますが、紙媒体の本はけっこう予算がかかります。自費出版の会社なんかに委託して、まあピンキリですがどうしたって百万円くらいからじゃないでしょうか。もちろんこれは、一般書店の販売ルートに乗せる前提で、同人誌ならもっと安いですけどね。

 この項で述べようとするのは、何かの記念に自分史とかを紙媒体にする、とかいった類ではなく、書いたものをたくさんの人に読んでほしい、という動機で、かつ媒体は紙でなく電子書籍で構わない、という場合です。で、有償で、という条件。そんな方のニーズにこたえるサービスをいくつか紹介します。

 まず、書籍作りですが、文字中心なら作成ベースはワープロソフトです。InDesign等のDTPソフトは(僕が使いこなせなかっただけかもしれませんが)、やれば精密なレイアウトなどできるものの、文章そのものの編集や修正が難しいです。それにワープロソフトでも十分な、レイアウトの機能を持っています。
 ワープロソフトはメジャーなのはMicrosoft Wordですけど、日本語の、特に縦書き文書を扱う場合、非常に使いづらいです。JUST SYSTEMの一太郎がイチオシです。最新版(一太郎 承)では後述するEPUB出力も魅力。

 写真集だとか、文章ものにあとで挿絵を入れるとかの場合、PhotoShopが欲しいところです。Elmentsならそんなに高くありません。

 一太郎やPhotoshop自体の操作法は、この項の趣旨ではないので端折ります。

 僕が作っているデジタル同人誌(ほぼ小説本)は、おおむねこういう手順です。

1.テキストエディタ(TeraPad使用)で、本文を作成する。初期段階でワープロを使わないのは、軽さ重視のため。この時点ではルビや傍点は(傍点)などと記述したり、適宜あとで修正するためのメモを書き込んだりしている。
2.書き上がったら一太郎に全文を貼り付ける。ルビや傍点、棒線、見出しのサイズ調整やフォント適用などしながら、推敲も進める。
3.僕の好みは平文のフォント12ポイントぐらい、と大きめで、デジタルオンリーの本はA5サイズでそのくらいの大きなフォントを採用する。PC画面やタブレット端末(iPad等)で読みやすい。ただし印刷同人誌も作る場合は、コストがページ数に比例するため、フォントを絞る場合もある。字間は0、行間は広く、の原則を守れば、A5本で9ポイントぐらいまでは許容範囲か。

4.作成した文書をPDF出力する。Acrobatが理想だが、一太郎にもPDF出力機能はあるし、フリーや安価でPDF出力ソフトは出ている。日本語縦書きの場合、「右綴じ(Bind:Right)」での作成をすれば、PCのReaderの見開き表示で日本語縦書きの本みたいに表示できる。

5.挿絵の挿入。すでに作成されたPSDファイルがあるとする。これをPDFの、所定のサイズに変換する。例えばA5版の全面1P分とか、B5二段組の半分のサイズとか、必要に応じて。変換はPhotoshopの他形式保存で可能。

6.1P丸ごとが挿絵の場合、Acrobatなどで本文PDFを開き、あらかじめ空白にしておいた挿絵ページを挿絵PDFで「置き換え」する。表紙・裏表紙(表紙4)などは挿入する。右綴じの表示をバーチャルな本さながらにするには、表紙の次に空白ページをはさみ、3ページ目から本文を開始する。ノンブルも3から始めるといい。

7.文字と絵が混在するページを作るのは、ちょっと面倒。まず本文PDFファイルをPhotoShopで読み込む。

8.ずらっとページが並ぶはずだが、あらかじめ挿絵用の空白を空けた、所定のページを原寸で読み込む。

9.文字のみの透明なレイヤーで読み込まれるはずで、見づらいので、レイヤーを追加してまっ白に塗りつぶし、文字レイヤーの後に配置する。

10、移動ツールやコピーと貼り付けなどで、挿絵PSDを文書のページPDFに貼り付け、移動する。二値データの絵は、サイズをいじってはいけないが、カラーやグレイスケールなら、この時点での多少のアジャストは可能。

11.レイヤーを固め、作品名-P00などのファイル名で保存。Acrobatなどで本文PDFを開き、挿絵入りページを該当ページと差し替える。同様の方法で、空白にノンブルのみのページと挿絵データを合成すれば、ノンブル入りの挿絵ページも作れる。


12.僕はこのところiPhoneのスクリーンに最適化した字配りのPDFと、EPUBをセットにして売っている。

13.iPhone4のスクリーンサイズは定規を当ててみたらwおよそ50mm×70mm(表示域。実際は縦がもう少し長い)なので、一太郎の設定でそのサイズの文書を作る。フォントは5ポイントを使っているが、大きすぎるという方もいた。3ポイントなどを採用した場合には、iPhone3Gの解像度ではもう読めないレベルではないかと思う。ルビが潰れるのは致し方ない。

14.EPUBの作成については、詳しくは他項(暫定ここ。近々最新情報反映記事をあげる)に記す。とりあえず大雑把には 一太郎で目次機能を使わず挿絵も入れずEPUB出力→Sigilで表紙、挿絵挿入。目次作成 という感じ。

15.無償配布ではなく販売する気であるなら、必ず立ち読み版サンプルを作りましょう。内容をわかって買ってもらう、ということもありますが、買い手はサンプルで動作確認ができる、というのが重要です。頒布する本編と書式、ファイル形式を同じにして、書き出しの部分や、作品のノリがわかりやすい部分の抜粋など載せましょう。文章モノでなく絵やコミックの場合は、また別で、画像サイズや画質を劣化させたサンプルが必要になると思います。

 さて、タイトルが「売りたいなら」なのに、売るためのファイル作成法で一項終わっちゃいました。次回に続く。

同人誌:小説本を一太郎で作る「全体に右に寄ってますよ」

 最近は、小規模印刷屋さんに出す原稿というのは、紙よりもデジタルデータが主流だと思います。印刷屋さんもその方が手順がラクなんですな。

 ところでしばらく、電子書籍のダウンロード販売等ばかりで、印刷本を作っていませんでした。久しぶりに三月、作ったんですが、この時ずっと使っていた印刷屋さんとちょっとモメた、というか気に入らない部分があり、新しい印刷屋さんを使ってみることにしました。少部数なんで、オンデマンド印刷です。

 そこはフリーダイヤルの相談窓口を持っています。でまあ、入れた原稿の中身については、特に問題なかったんですが、先方から、「文章が全体にページの右に寄ってますね」という指摘がありました。

 僕は一太郎(EPUB出力があるんで、つい最近「承」にバージョンアップしました)で作った縦書きルビつき、見開きページ上部外側にノンブルのついた形の文書を、PDF化してデータ入稿しています。InDesignは、一度挫折して放置。文章そのものを直す段階では、断然一太郎がラクだし、大半は文章の本で凝ったレイアウトいりませんしね。

 指摘された通り、見開きのどちらのページも本文が右に寄っています。半行くらいですが、ノンブルとの位置関係を見ると、けっこう気になります。右ページ(偶数)ではノンブルの端いっぱい、左ページ(奇数)ではノンブルの一桁目の下くらいに、すき間がある。

 一行文字数などをいじってみるのですが、どうもおまくいきません。どうしても半行から、ヘタすると一行分も右に寄るんですよ。

 で、ふと気づきました。

 これは横書きの文書をベースにしたレイアウトなのだ、と。縦書き文書の紙面を左90度回転させれば、文字の寝ころんだ横書き文書になりますが、第一行目は必ず決まった位置から始まり、「下」の最終行は、収まる限りの行を収めて余白が若干余る。そういう仕様なのだ、ということですね。

 解決方法はググってもわかりませんでした。そこで「承」へのバージョンアップもつい最近であったので、一太郎のサポートに電話しました。向こうでも即答できず、30分後くらいに折り返しで電話が来て、いただいた回答によれば。

・ まず文書を全て完成させる(推敲を済ませレイアウトを確定)。
・ 本文を「全て選択」
・ 「書式」→「フォント・飾り」→「字間」タブ
・ 「ベース位置からのシフト量」にチェック
・ -50程度の数字を入れる
・ OK

 これで、縦書き文書が、目次位置そのままで、文章部分のみ半行ばかり「左」にずれます。うまく、目次の数字の両端よりも本文が半行分ほど内に入った、自然なレイアウトになります。

 横書き文書では「ベース位置」つまり全ての行の文字の基準位置から、「上下」にどれだけずらすか、ということなのでしょう。
 プレビューを見れば、基準線にピタリとのっかっているのが、-50すると半行分ほど「下」に下がります。

 ま、本格的にレイアウトに気を使うなら、やはりInDesign等のDTPソフトなのでしょうが、僕にはこれで十分、かな。

縦書きルビつきEPUBサンプルファイルの実験的作成と配布

 さて、EPUB3、縦書きルビつきの電子書籍の、作成及び閲覧環境がようやく整ってきましたね。

 一太郎の最新バージョンがEPUB出力に対応したことにより、HTMLを編集するような画面で小説を書くようなことをせず、快適な環境で文書を制作・編集した後、一発でEPUB出力する、ということが可能になりました。

 僕は自作の小説を同人などで発表していますが、その制作手順は、

1.テキストエディタ(TeraPad)で荒く書く(ルビなどはカッコで)
2.一太郎にテキストを流し込んで、印刷相当の書式で編集、校正
3.PDF出力で電子書籍に

 という流れでしたが、

4.EPUB出力で縦書きルビつき電子書籍に

 というオプションも加わったことになります。

 しかし、現時点では一太郎のEPUB出力にはいくつか問題があります。

 以前のブログ記事にも書きましたが、目次とチャプタ分割の問題です。

 一太郎そのものに、目次機能があり、それがEPUB出力に反映されるのですが、ここで出力される目次は、単なるXHTMLページであって、EPUB3の持っているINDEX機能?(FireFox、iPhoneやiPadのEPUBリーダーで参照できる目次)に対応したものではありません。

 その上、一太郎のEPUB出力では、文書本体をdocument.xhtmlという一つの文書にしてしまい、目次nav.xhtmlもその中のページ内アンカーに対応して作られるのです。このページ内アンカーには、現在iPhoneやiPadのリーダーが対応していません。

 これを、INDEX機能に対応させ、チャプタごとに文書ファイルを分割するために、現状ではもう一手間必要です。

 僕はSigilというEPUBエディタを使用しました。

5.Sigilにてチャプターを分割

 document.xhtmlを開き、Insert→Chapter Breakにて文書を分割します。ViewはSprit Viewが見やすいです。切りたい場所にカーソルを持っていって、分割。そしてファイル名をわかりやすく、chapter001.xhtml,chapter002.xhtmlなどと、リネームしていきます。

6.Sigilにて、Index部分の編集

 Expert Onlyの編集機能になりますが、過度に神経質になる必要はありません。一応事前にファイル保存して、別名で編集するなどして、戻れるようにしておきましょう。

 toc.ncxを開き、
<navPoint class="h1" id="doc1" playOrder="1">
<navLabel>
<text>本文</text>
</navLabel>
<content src="Text/chapter001.xhtml"/>
</navPoint>

 などとなっている部分を編集です。

 <navPoint>~</navPoint>をコピーし、<navMap>~</navMap>の間にチャプタ数分コピーしたら、
 <text>~</text>にチャプタ名(日本語可)、<content src="Text/chapter00x.xhtml"/>の部分を、対応するチャプタのファイル名に書き換えます。一字でも間違ったらうまくいきませんから、コピペをなるべく使用。

 これで一応iPhoneなどでは一応OKなんですが、nav.xhtmlの方も、なんとかしなくてはいけません。削除してしまっても問題ないですが、後述する閲覧方法で、PCでchromeなんか使う場合、htmlの目次もあった方が便利です。

 で、一太郎では、目次機能を使わず出力すれば、実質項目が一つしかない目次になっているはずです。

 nav.xhtmlを開き、

<ol>
<li><a href="../Text/chapter001.xhtml">1</a></li>

<li><a href="../Text/chapter002.xhtml">2</a></li>

 ……

 </ol>

 という具合に、<ol>タグの間に、項目数分の<li>タグに挟んで、章にジャンプできるhtmlファイルを作るわけです。


 最後に、末尾に目次は変なので、nav.xhtmlを、文書頭(表紙がある場合はその次)に移動します。

 Sigilでは、ファイル名のアルファベット順などに関係なく、左カラムの並び順に、ファイルが読み込まれるEPUBファイルを作りますので、これで頭に目次がきます。

 私の自作小説を以上の手順で作ってみたのがこちら。


 箱庭の虹EPUB


 任意のフォルダにダウンロードして下さい。

 ちょっと待ち時間がいります。あと、FireFoxなど直にEPUBが開けるようになっている場合、右クリック保存でお願いします。

 この元作品にはルビはなかったんで、あとで強引に一ヶ所だけsigilの編集機能でルビを付けました。ルビについては一太郎のEPUB出力そのままで大丈夫です。表紙はこのファイルにはないですが、これも一太郎のEPUB出力でつけることができます。cover.xhtmlとなります。

 現在パソコンでは、FireFoxにアドオンを入れればEPUBを直接開けますが、これは縦書きにもルビにも対応していません。Google Chromeが縦書きルビつきに対応しているものの、今度はEpubを直接開けないため、拡張子.epubを.zipと変更し、これを解凍してOEBPS>Textフォルダ内のxhtmlファイルを直接開きます。
 この時、nav.xhtmlを開けば、あとはブラウザから各章に飛ぶことができますので、あえてnav.xhtmlを残しました。以下説明するkinoppyでは、この目次は使えません。

 iPhone、iPadでは、kinoppyという、本来紀伊國屋オンラインの電子書籍購入、管理のための無料アプリが、見事に縦書きルビつきEPUBファイルを表示してくれます。

 使い方ですが、iTunesからiPhone等を接続状態でデバイスを選び、上部のappタブをクリック、ファイル共有よりkinoppyを選択、kinopp書類にepubファイルをドラッグ&ドロップ。
 iPhone等からkinoppyを起動。設定→追加コンテンツの検出 を行ったあとライブラリをタップすれば、文書が出現しています。それをタップ。フリックでページをめくって快適読書です。

 当然、一行文字数、文字サイズもピンチで変更可能で、さくっとリフローします。画面の狭いiPhoneでは、快適さが際立ちますね。
 なおiPhoneにはbReaderという有料アプリがあり、これもEPUB3対応ですが、実はkinoppyのEPUBレンダリングエンジンは、bReaderの開発元がおろしたものですので、バージョン違いがある可能性はあっても、原則同じ。縦書きルビつきEPUB3を見る(読む)目的なら、無料でiPadでも使えるkinoppyが断然おすすめです。

 Android系端末にもkinoppyは出ていますが、EPUBレンダリングに関しては、まだ少しバグがあると報告を頂いています。

 ここにサンプルを配布するのも、様々な環境で表示を試していただきたいためですので、ダウンロードし、ご覧いただいて、いろいろご報告いただければと思います。 
プロフィール

Y.S.

Author:Y.S.
ネットを中心として活動する文章屋です。最近はiPhoneにはまってます。

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