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文章屋Y.S.のよしなしごと日記、音楽映画書評など

iPhone/iPadとAndroidのテキストエディタアプリ

 みなさまはスマホやタブレットでテキスト(文章)の編集をしますか? その場合、テキストエディタアプリは、何を使っていますか?

 僕は現在、iPhone5、iPad、Google Nexus7(Android)を所持しています。

 iOSで使っているエディタはiTextPadです。

 このアプリはiPhone/iPadハイブリッドです。初出はかなり前ですが、現在もしっかり更新されています。

 iOSの場合、他にもエディタアプリは出てるんですが、変えてみるほどのものには現在出会っていません。

・縦書きで表示確認できる(編集は横書き)
・任意の字数・行数・文字サイズに設定でき、フォントもいくつかある。
・編集、表示画面の配色を変更できる。その他表示バリエーションは多彩。
・青空文庫リーダーとして使える(ルビに対応)
・クラウド対応(DropBox他)

 などです。

 僕はiPhoneの他、iPad+Bluetoothキーボードなどで利用していますが、特に後者はノパソ+テキストエディタよりよいかも。
 またクラウド対応が素晴らしいです。DropBoxを用い、同期をまめにしておけば、そのまま家のPCで続きの作業ができます。
 その他プラグインではAtokPADなんかにも対応していますが、僕はPCで一太郎を使っているにも関わらず未使用です。だって高いもん。

 最新版の情報をチェックしたら、epub再生対応とあるんですが、僕の手持ちファイルは無理でした。epubを読み込むとアプリがクラッシュします。画像を含むせいかと思いますが、文章のみでも表紙画像くらいは入ってるもんで、これは実質対応できていないと言っていいでしょう。

 なお、無償版iテキストは、iTextPadと同等の編集機能を持っており、縦書き表示などがないようです。エディタとしてはこれで十分かもしれません。クラウド機能もついています。僕は過去に有料版iTextPadを


 AndroidにはiTextPadがない、というかJotaというテキストエディタ一択みたいです。機能の比較以前の問題で、これしかないんですよね。僕は有料版のJota+を使っています。無料版でも編集機能等は十分ですが、DropBox連携機能が使えません。DropBoxを利用しPCなどとファイルを同期するのであれば、有料版の方がいいです。DropBoxを使うにはプラグインのインストールが必要ですが、別料金をさらに取られるわけではないです。よくできたアプリですが、これ一択というのは、何かあってこのアプリが消えたら、というのが不安ですね。

 ところで、Androidアプリは、もしかしたらみんなそうかもしれませんが、外部でファイルを変更した場合、DropBoxと一発同期ができません。編集中のファイルを再度「open」しても、Android内のファイルが開くだけです。一度ファイルを閉じ、再度DropBoxからファイルを開く必要があります。この仕様はファイルのコンフリクトを起こしやすくこわい。なぜこうなってるのか疑問です。でも欠点はこれだけです。

 総合してiTextPadの方が使いやすいものの、ご存じの通りiOSではIMEを選択できません。テキスト入力では非常に重要な部分で、Google日本語入力がお気に召す方は、Android+Jotaがいいかもしれません。無料だし。


 余談ですが、一太郎にはiPad/Androidタブレット版を出してほしい。編集機能はテキストエディタレベルでよく、jtdファイルを読み込めればいい。ATOKももちろん同梱で。officeがあるんだから、不可能ではないと思います。JUSTさんなんとかして。
 
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iPhone/iPad 愛用アプリ(入獄、非JailBreak)

 最近になって、iPhone、iPadともに脱獄を試みましたが、ずっと入獄状態で遣っていて、そう不自由は感じませんでした。

 今回は現在僕が愛用している、入獄状態。正規の「使えるアプリ」をいくつか紹介します。実用、仕事編。

・リマインダー
 iOS5から(たぶん)、標準で入っているアプリですが、これによって僕はこれまでいろいろ試したToDoアプリがいらなくなりました。
 タスクの項目を作ると、指定日時にアラートが知らせてくれます。GPSを用いて、「この場所に来たらお知らせ」というのも可能らしい。またiCloudによって複数のデバイスに自動同期します。
 リストはいくつでも作れます。僕は普通のタスクの他、「買い物リスト」とか、旅行の予定ができれば「用意するもの」リストを作ったりして、本当に実用的に重宝しています。

・DropBox
 厳密にはiPhone独自のアプリというわけではありませんが、もう手放せない便利さのオンラインストレージです。現在Microsoft SkyDriveやGoogleDriveなど、いくつものオンラインストレージサービスが出ていますし、いずれこれらの比較も記事にしますが、ここでのポイントは「連携できるアプリが多様」ということです。
 いくら容量が大きくても、PCならどこでもテキストや画像や動画が開ける、という程度ならiPhoneやiPadでは意味がないのですが、DropBoxは後述するiTextPadなどの使えるiPhoneアプリと連携しているのが素晴らしいのです。どこでもファイルの編集、同期ができる。

・EverNote
 定番メモアプリですが、無料なのに文句のつけようがない。文書をつくり(時には画像や音声なども入れて)、タグをつけて整理し、Cloudでどこでも編集、同期ができる。僕は創作のためのメモや、日々の日記未満の体調などの記録とか、毎日使っていますね。

・iTextPad
 ワープロと言えないまでも、iPhoneやiPadでWindowsのテキストエディタくらいのことはできいてもいいじゃないか、と思ってきましたが、なかなかいいのはありません。
 そんな中、有料ですがこれはおすすめできます。
 縦書きの表示確認可能(編集は横書き)、青空文庫書式対応という日本語専門エディタで、DropBoxとの連携で「どこでも編集、同期」が可能です。大変使えるアプリです。

・1password
 Safariは決して一番優れたブラウザではないし、特にiPhoneで、ログインが必要なページにいちいちIDやパスワードを入力するのは大変な作業です。
 1PasswordをPCとiPhoneに(iPadでも使えるが画面がiPhone用の小さなものしかない)インストールしておけば、これまたDropBox連携でCloudでパスワードの管理ができます。当然編集はPCがやりやすい。
 ただこのアプリ、たかがパスワードの自動入力をしてくれるだけ、にしてはものすごく高価です。でも20サイトまでなら、PC、iPhoneとも無料で使い続けられます。20もあれば、だいたいいけるでしょう。手打ちで簡単なID、パスワードのサイトもあるし、使用頻度低いサイトもあるし、TwitterやMixiなんかは専用のアプリもありますよね。
 僕は無料の範囲で使っています。で、無料とすれば実に素晴らしいアプリです。

 以上おすすめ入獄アプリ実用編でした。

iPhone4/iPad2 iOS5.1.1 脱獄(JailBreak)覚え書き

 もう一年以上、iPhone4は入獄状態で使っていました。iPad2は、脱獄経験なし。

 理由としては忙しさと体調不良により、トラブった場合、全て自己責任で何とかしなきゃならんのが、きついことが一つ。
 あと一点については、そもそも脱獄の二大特典はSIMアンロックとテザリングではないかと僕は思うわけですが、今の私には両方、意味がありません。
 まず、海外旅行に行く予定は当分、ない。従ってアンロックは、先々はわからないが今は不要。そしてポケットWifiを使い、iPhoneもiPadもWiFiのみ(電話はのぞく)で使用している僕には、テザリングも意味がない。

 それでも、興味はあったわけです。自分の持っているハードの機能で、できることは全部試したいじゃありませんか。

 昨日ちょっと、他のことをする十分な集中力がなく、時間が無駄に過ぎていく気がして、実際難関に見えて時間のかかる脱獄行為の大半は待ち時間なわけですから、やってみよう、と。無理ならそのまま入獄して使えばいいし、で。

 今脱獄ツールはけっこうバリエーションがあります。ここでは僕の環境、ハードはiPhone4、iPad2、PCはWindows7 64bit、iOS5.1.1に対応したものは、2012/6/6現在、僕が調べた限りで、

iPhone4/iPad2 両対応

 Absinthe
 redsn0w
 cinject

 
iPhone4のみ対応(iPhone4S、iPad2、新しいiPad不可)ただしSIMアンロック可

 sn0wbreeze

 があります。

 カスタムファームを作り、DFUモードに入り、iTunesを用いて復元処理をする。という面倒がいらないはずのAbsintheですが、エラーが出てうまくいきません。iPhone4、iPadともにだめ。他もいろいろ試しましたし、ググってトラブルシューティングも参考にいろいろやってみましたが、らちがあかない。

 最終的に、iPhone4はsn0wbreezeで、iPad2はcinjectで、JailBreakに成功しました。

 自分用メモ的に手順を記しておきます。

 まず、そもそもiOS5.1から5.1.1のアップデートが、うまくいきません。Absintheやcinjectは、iTunesで正規にアップデートしたあと、用いるのです。ファームウェアはすでにダウンロードしてある状態でした。
 いくらやってもiTunesがエラーを返すので、もしやと思って、iPhone/iPad側(そちらもファームウェアダウンロードのみ終了状態)からアップデートを行ってみたら、うまくいきました。理由は不明。

 ここで一つ失敗をやらかしていまして、iOS5.0.1と5.1.0のECIDとかいういやつを保管しておくのを忘れていました。iPad2については現時点でのあらゆるダウグレードが不可です。まあ、今となってはそんなに痛いと思いません。がしかし、ここを読んで、脱獄やってみようと言う方は、全てのバージョンのECIDを保管しておたほうがいいですよ。しかも厳重に。そうすればいつでも、そのバージョンにダウングレードできます。逆に言えば、不用意にバージョンを上げると、後戻りが完全不可になるんで、要注意なのです。SHSH保存は、TinyUmbrellaというソフトで行います。

 ……いずれにせよ、複数のツールを使ってみて、結局iPhone4はsn0wbreezeでしか脱獄できませんでした。

1.sn0wbreeze起動(必ず右クリック→管理者権限で実行)
2.カスタムしたい元のIPSWファイルを選択するか、ダウンロードするか、チョイス。
3.iOS5.1.1ファームウェアiPhone4向けは、iPhone3,1_5.1.1_9B208_Restore.ipswというファイルネームで、ネットからも拾えるのだが、僕の経験則では拾ったipswを適当なフォルダに置いて開くと、あとでエラーになってしまうことが多い。
 正規のアップデータを「ダウンロードのみ」としておけば、パソコン内にiPhone3,1_5.1.1_9B208_Restore.ipswは保存される。Windows7だと、

C:\ユーザー\ユーザー名\AppData\Roaming\Apple Computer\iTunes\iPhone Software Updates

 にある。他のOSでも大同小異だから、*.ipswででも、Cドライブを検索すれば出てくるはず。

4.カスタムファームを作成する。通常、デスクトップに作られる。
5.iPhoneをPwned DFUモードにする。

※ 以前は単にDFUモードと呼んでいて、ある記事では「通常のDFUではなく」などと書いているが、入り方は以前のDFUモードと何ら変わりない。リカバリーモードと混同しているのだろう。リカバリーモードでは画面にUSBコネクタのグラフィックが表示されるが、DFUではまっ暗になる。これで成功したかどうかわかる。sn0wbreezeもDFU状態になったかを、チェックしてくれる。

 ・iPhoneの電源をオフにし、ホームボタンと電源ボタンに指をそえて、次の画面に。
 ・電源ボタンを押し3秒、電源ボタンをはなさずホームボタンを押す。
 ・10秒カウントし、電源ボタンだけをはなす。
 ・30秒待つとなっているが、実際にはもっと早く、iPhoneの画面がまっ暗で、iPhoneがUSBから認識された音がする。これでDFUモード入りには成功している。
 ・失敗しても、何度でもやりなおしできる。電源を落とすところから再開する。特にツールなどを立ち上げている必要はない。sn0wbreezeは、ガイドと、DFUになったかのチェックを行っているだけ。

6.DFUモードのiPhoneを接続した状態で、iTunesを起動すると、「リカバリーモードのiPhoneを云々」と出るので、SHIFTキーを押しながら「復元」をクリック。ここで作成したカスタムファームを選ぶ。あとは待つだけ。

 iPhone4は以上。

 iPad2ですが、Absintheはだめだったものの、その開発者向けとかテスト版みたいなcinjectで脱獄できました。

 コマンドプロンプトから動かさなきゃいけないんで、ちょっとやっかいに見えますが、実際はコマンド一発で、待つだけです。

1.Cinjectをダウンロード、解凍し、その解凍フォルダをシステムドライブ(通常C)の直下に置く。
2.コマンドプロンプト起動。Windowsキー+Rの同時押し。出てきたウィンドウに「cmd」と入力しエンターを押す。
3.フォルダ移動。 cd c:\cinject-0.5.4
 これはバージョン0.5.4の場合。コマンドプロントでは1字の入力ミスも許されないので注意。
4.cinject -Y payloads_rocky と入力しエンター。あとは待つだけ。


 iPad2は以上。

 さてまずはSBsettingを入れ、あとワンセグがiPhoneで追加ハードなしで見られるというi-keyhole TVというのを入れました。その他、良質な脱獄アプリについては、また別記事で書きます。ひとまずiPhone4、iPod2の脱獄、できてよかった。




  

新・新iPadへの期待

 電子書籍を自作している。また、ダウンロード販売などで買うことがある。

 Kinoppyの存在を知ってから、iPad(僕のはiPad2)は、電子書籍リーダーとしての存在価値をうんと増すことになった。iPhoneもだけどね。

 で、今の新iPad(つまり第三世代iPad)だけど、「電子書籍リーダー」としての僕の期待に応えるものではなかった。Retinaディスプレイは素晴らしい。あの大きさでフルHDを超える画素数を実現しているのだ。新たな驚きを与えてくれると言っていいほどの素晴らしさだ。iPadの解像度でも電子書籍を読むのにほぼ問題ないが、iPhone4と並べれば表示の滑らかさの差は歴然で、10インチであっても、ルビ表示にもう一押しの解像度が欲しくなる。新iPadは文句のつけようがない。

 しかしその他の部分は、電子書籍リーダーとしては意味がないか、むしろマイナスの部分もある。分厚さは気になるほどの増加ではないが、今のiPadでも「電車で読書」には重い。それがさらに重くなっている。そしてバッテリーの持ちは同じだ。Siriも魅力的だが、取りあえず電子書籍リーダーとしては関係ない。

 Retinaの解像度があれば、もっと小型で軽い方が、電子書籍リーダーとしてはいい。

 例えば7インチのRetinaディスプレイを持ったiPad。それでもiPad2より画素数は大きくなる。文庫本や新書本くらいの画面サイズが、電子書籍を読むのには向いている。小さくなれば軽く、バッテリーの持ちもよくなる。ついでに安くなるかもしれない。
 実はiPhoneでも、文字のみの電子書籍を読むのには十分なのだ(Retinaの解像度であれば)。しかし挿絵つき、あるいはコミックとなれば、もちろん物足りない。7インチくらいほしい。言い方を変えればそのくらいのサイズがあれば、紙媒体の何ら遜色ない代替品になる。しかもフルカラー、しかも何冊でも持ち歩け、出先でポチッと購入して、すぐ読める。

 そんな欲望が高まって、僕は今日Androidをリサーチするのに近所のドコモショップ、AUショップ、ソフトバンクショップを回った。

 AUはお話にならず、候補に挙げられるほどのタブレットのバリエーションを持っていなかった。

 ドコモにはいいのが二機種ほどあった。7インチタブレット。日本のiPadやiPhoneでできないテザリング機能や、おサイフケータイ機能(実はガラケーからiPhoneに移行した時、これを失うのが痛かった)、ワンセグ機能などもあるようだ。

 現行のものに加え、夏の新モデルにもあるのだが、5インチというワイド液晶を持った「スマートフォン」もいい。仮に10インチタブレットにおサイフケータイ機能があっても、なかなか実用的ではないが、5インチスマートフォンなら、使いやすい。

 いずれにしてもデータ通信は今のところ、ポケットWifiで行う。Androidの新機種のいずれを買おうと、二年縛りで月々2500円ほどの負担にとどまる。もちろんこの場合テザリングには意味がないわけだけど、「いざとなれば、そういう機能もある」ということで。

 ソフトバンクの夏モデルの発表は月末くらいだ。もちろんそれを待つ。AUには期待できまい。

 あと、「小さなiPad」については、噂はある。それから、二年縛りがあと半年を切ったiPhone4だが、次世代iPhoneはディスプレイサイズがでかくなるという噂がある。Mini iPadに比べ、そこそこ信憑性の高い噂だ。これが5インチあるなら……もちろんiPhone5だ。

 余談だが日食のこともあってiPadのカメラの性能を調べた。iPhone4(Sではない)の方が、iPad2より格段に上、というより、iPad2の静止画の撮影機能はほとんど旧世代の、申しわけ程度のものに過ぎないと知って驚いた。

 実は新しいiPadでは、この点が劇的に改善されている。目立たないが、一気に二段ジャンプしたくらいの進歩で、動画はフルHD、静止画は5メガピクセルで、解像度以上に、かなりいいスペックになっている(実は300くらいから上では、画素数が大きければカメラの性能が高いというものではない。1000万画素なんて何の意味もない。明るさとか、オートフォーカスとか、色表現性とか、もっと大事なことがいっぱいある)。

 ビデオチャットや、後日記事にするがMLBネット中継のHD画質、カメラの性能アップに、Retinaディスプレイ。

 これらを見ると、そもそも「タブレット端末」という新しいデバイスジャンルを切り拓いたiPadは、「全部入り」の高機能路線を走るつもりのようだ。電子書籍リーダーなら、電子ペーパーのデバイスだってあるし、というところ。

 でも売れてるんだし、そろそろバリエーション、増やしてくれてもいいんじゃないかな? 7インチくらいの、「小さなiPad」出ないかなあ。

縦書きルビつきEPUBサンプルファイルの実験的作成と配布

 さて、EPUB3、縦書きルビつきの電子書籍の、作成及び閲覧環境がようやく整ってきましたね。

 一太郎の最新バージョンがEPUB出力に対応したことにより、HTMLを編集するような画面で小説を書くようなことをせず、快適な環境で文書を制作・編集した後、一発でEPUB出力する、ということが可能になりました。

 僕は自作の小説を同人などで発表していますが、その制作手順は、

1.テキストエディタ(TeraPad)で荒く書く(ルビなどはカッコで)
2.一太郎にテキストを流し込んで、印刷相当の書式で編集、校正
3.PDF出力で電子書籍に

 という流れでしたが、

4.EPUB出力で縦書きルビつき電子書籍に

 というオプションも加わったことになります。

 しかし、現時点では一太郎のEPUB出力にはいくつか問題があります。

 以前のブログ記事にも書きましたが、目次とチャプタ分割の問題です。

 一太郎そのものに、目次機能があり、それがEPUB出力に反映されるのですが、ここで出力される目次は、単なるXHTMLページであって、EPUB3の持っているINDEX機能?(FireFox、iPhoneやiPadのEPUBリーダーで参照できる目次)に対応したものではありません。

 その上、一太郎のEPUB出力では、文書本体をdocument.xhtmlという一つの文書にしてしまい、目次nav.xhtmlもその中のページ内アンカーに対応して作られるのです。このページ内アンカーには、現在iPhoneやiPadのリーダーが対応していません。

 これを、INDEX機能に対応させ、チャプタごとに文書ファイルを分割するために、現状ではもう一手間必要です。

 僕はSigilというEPUBエディタを使用しました。

5.Sigilにてチャプターを分割

 document.xhtmlを開き、Insert→Chapter Breakにて文書を分割します。ViewはSprit Viewが見やすいです。切りたい場所にカーソルを持っていって、分割。そしてファイル名をわかりやすく、chapter001.xhtml,chapter002.xhtmlなどと、リネームしていきます。

6.Sigilにて、Index部分の編集

 Expert Onlyの編集機能になりますが、過度に神経質になる必要はありません。一応事前にファイル保存して、別名で編集するなどして、戻れるようにしておきましょう。

 toc.ncxを開き、
<navPoint class="h1" id="doc1" playOrder="1">
<navLabel>
<text>本文</text>
</navLabel>
<content src="Text/chapter001.xhtml"/>
</navPoint>

 などとなっている部分を編集です。

 <navPoint>~</navPoint>をコピーし、<navMap>~</navMap>の間にチャプタ数分コピーしたら、
 <text>~</text>にチャプタ名(日本語可)、<content src="Text/chapter00x.xhtml"/>の部分を、対応するチャプタのファイル名に書き換えます。一字でも間違ったらうまくいきませんから、コピペをなるべく使用。

 これで一応iPhoneなどでは一応OKなんですが、nav.xhtmlの方も、なんとかしなくてはいけません。削除してしまっても問題ないですが、後述する閲覧方法で、PCでchromeなんか使う場合、htmlの目次もあった方が便利です。

 で、一太郎では、目次機能を使わず出力すれば、実質項目が一つしかない目次になっているはずです。

 nav.xhtmlを開き、

<ol>
<li><a href="../Text/chapter001.xhtml">1</a></li>

<li><a href="../Text/chapter002.xhtml">2</a></li>

 ……

 </ol>

 という具合に、<ol>タグの間に、項目数分の<li>タグに挟んで、章にジャンプできるhtmlファイルを作るわけです。


 最後に、末尾に目次は変なので、nav.xhtmlを、文書頭(表紙がある場合はその次)に移動します。

 Sigilでは、ファイル名のアルファベット順などに関係なく、左カラムの並び順に、ファイルが読み込まれるEPUBファイルを作りますので、これで頭に目次がきます。

 私の自作小説を以上の手順で作ってみたのがこちら。


 箱庭の虹EPUB


 任意のフォルダにダウンロードして下さい。

 ちょっと待ち時間がいります。あと、FireFoxなど直にEPUBが開けるようになっている場合、右クリック保存でお願いします。

 この元作品にはルビはなかったんで、あとで強引に一ヶ所だけsigilの編集機能でルビを付けました。ルビについては一太郎のEPUB出力そのままで大丈夫です。表紙はこのファイルにはないですが、これも一太郎のEPUB出力でつけることができます。cover.xhtmlとなります。

 現在パソコンでは、FireFoxにアドオンを入れればEPUBを直接開けますが、これは縦書きにもルビにも対応していません。Google Chromeが縦書きルビつきに対応しているものの、今度はEpubを直接開けないため、拡張子.epubを.zipと変更し、これを解凍してOEBPS>Textフォルダ内のxhtmlファイルを直接開きます。
 この時、nav.xhtmlを開けば、あとはブラウザから各章に飛ぶことができますので、あえてnav.xhtmlを残しました。以下説明するkinoppyでは、この目次は使えません。

 iPhone、iPadでは、kinoppyという、本来紀伊國屋オンラインの電子書籍購入、管理のための無料アプリが、見事に縦書きルビつきEPUBファイルを表示してくれます。

 使い方ですが、iTunesからiPhone等を接続状態でデバイスを選び、上部のappタブをクリック、ファイル共有よりkinoppyを選択、kinopp書類にepubファイルをドラッグ&ドロップ。
 iPhone等からkinoppyを起動。設定→追加コンテンツの検出 を行ったあとライブラリをタップすれば、文書が出現しています。それをタップ。フリックでページをめくって快適読書です。

 当然、一行文字数、文字サイズもピンチで変更可能で、さくっとリフローします。画面の狭いiPhoneでは、快適さが際立ちますね。
 なおiPhoneにはbReaderという有料アプリがあり、これもEPUB3対応ですが、実はkinoppyのEPUBレンダリングエンジンは、bReaderの開発元がおろしたものですので、バージョン違いがある可能性はあっても、原則同じ。縦書きルビつきEPUB3を見る(読む)目的なら、無料でiPadでも使えるkinoppyが断然おすすめです。

 Android系端末にもkinoppyは出ていますが、EPUBレンダリングに関しては、まだ少しバグがあると報告を頂いています。

 ここにサンプルを配布するのも、様々な環境で表示を試していただきたいためですので、ダウンロードし、ご覧いただいて、いろいろご報告いただければと思います。 
プロフィール

Y.S.

Author:Y.S.
ネットを中心として活動する文章屋です。最近はiPhoneにはまってます。

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